令和3年度以前知事記者会見

2025年1月14日(火)


知事発表項目(南海トラフ地震臨時情報に伴う呼びかけ、令和6年度「しずおか遺産」の認定、遠州灘海浜公園整備に関する協議会の設置)
幹事社質問(トランプ氏の米大統領就任に対する所感)
一般質問(リニア中央新幹線関連)

知事発表項目(南海トラフ地震臨時情報に伴う呼びかけ、令和6年度「しずおか遺産」の認定、遠州灘海浜公園整備に関する協議会の設置)

(知事)

それではよろしくお願いします。

今日は、報告の前にですね、昨日の日向灘で起きました地震に関します、南海トラフ地震臨時情報(調査終了)に伴う呼びかけについて、お話をさせていただきます。

昨日、21時19分頃に日向灘沖で発生をいたしました地震について、気象庁から南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表されました。

南海トラフ地震との関連性について調査をしたところ、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて、相対的に高まったと考えられる現象ではないと結論付けられました。しかしながら、現在の科学力では、地震を予知することは難しい状況でございますので、南海トラフ地震がいつ発生してもおかしくありません。県民の皆様には、今後とも家庭における7日間の水、食料、携帯トイレ等の備蓄や身の回りの防災対策の点検など、日頃からの地震への備えを確実に実施していただきますようお願いを申し上げます。

ここから発表事項に入らせていただきます。

本日は2点でございます。

1点目は、令和6年度「しずおか遺産」2件の認定についてでございます。

本県の魅力ある歴史文化資源をストーリーでまとめた「しずおか遺産」にこのたび新たに2件を認定いたしましたので、御紹介をいたします。

令和4年度の制度創設以来、本件を加え、合計7件となりました。審査は10月28日、遠山敦子元世界遺産センター館長を委員長に、小和田哲男静岡大学名誉教授などをメンバーとする審査委員会のもと決定をいたしました。

認定遺産の一つ目は、小山町と富士宮市による「富士山の清流が織り成した産業革命」でございます。

明治時代の小山町を発展させた紡績業ゆかりの文化財、富士宮市で現在にも続く水力発電、富士山の清流由来の食など13件の文化財を繋ぐストーリーでございます。

二つ目は、牧之原市と藤枝市、焼津市、吉田町による「田沼街道とまぼろしの城」でございます。

大河ドラマ「べらぼう」で今注目の田沼意次の居城であった相良城や意次の名に由来する田沼街道沿いの文化財23件を紹介するストーリーでございます。

1月26日には、牧之原市で大河ドラマ展オープン式典が行われ、そこでのPRも予定をしております。今後は、「しずおか遺産」認定を機に、地域の財産である文化財の価値を、地元を含め、多くの方に理解していただき、将来に継承されるよう、観光などへの積極的な活用を期待しております。

1点目は以上でございます。

2点目は、遠州灘海浜公園整備に関する協議会の設置についてでございます。浜松市との調整が整ったことから、遠州灘海浜公園(篠原地区)利活用推進協議会を1月28日に開催をいたします。

協議会では、民間のノウハウ等を最大限に取り入れ、公園を含む全体的な利活用の構想と構想に基づく具体的な計画および野球場の規模・構造や静岡県、浜松市、民間の役割分担、費用負担と事業手法について検討してまいります。

協議会は、会長を増井副知事、副会長を長田副市長とし、県、市の関係部長で構成をいたします。本公園が多くの県民の皆様に愛され、利用される施設となるように、協議会の中で丁寧に議論をしてまいりたいと考えております。

私からは以上でございます。

 

(幹事社)

はい。

それでは、今の知事の御説明に対しての質問がある社は、お願いいたします。

 

(記者)

中日新聞と申します。よろしくお願いします。

協議会の話なんですけども、知事がどのような議論を求めたいかということと、あと協議会、知事にはメンバーではありませんが、どういった立場でいらっしゃるのかを教えていただきたい。

 

(知事)

はい。

 

(記者)

どういった立場というか、協議会で決まったことっていうのは、どのように知事に伝わるというか、どういったお立場になるのかを教えていただきたいです。

 

(知事)

これから構想から始まってですね、具体的な役割分担を含めて、始まってまいりますので、特に今ここでということは申し上げにくいわけでございますけれども、ぜひ前向きな議論を期待したいというふうに思います。報告については、都度都度、上がってくるわけですね。

そうですね。はい。

 

(記者)

ありがとうございます。この協議会の設置期間などは決まってますでしょうか。

 

(知事)

担当の方からお願いします。

 

(公園緑地課長)

公園緑地課長の熊谷です。

この期間につきましては、今後ですね、いろいろ民間の方々からのヒアリングとか、そういうものを実施しながら協議を進めてまいりたいと思ってますので、今の時点でですと、いつという感じの期限というものは、ちょっと設けてはおりません。明確には、いつまでというのはちょっと今、現時点で申し上げられないというのが現状です。以上です。

 

(記者)

テレビ静岡です。お願いします。

まず一番最初の南海トラフの臨時情報の件について、少しちょっと繰り返しになってしまう部分もあるかもしれないんですが、臨時情報が発表されたこと、調査終了となったことへの知事の受けとめと、改めて県民がどのように行動していくべきかの呼びかけをもう一度お願いします。

 

(知事)

はい。昨日非常に大きな地震が起こったということで、非常に県全体もですね、県庁全体にも緊張感が走りまして、これ臨時情報が発出されればですね、当然そこから対策を行わなければいけませんので、私も県庁にですね、出かける準備をしながらですね、状況を見てたところでございます。

幸いなことにですね、そういう発出には至らなかったということで、対策会議等もですね、設置をしませんでしたけれども、これ先ほど申しました通り、地震これいつ起こるかわかりませんので、ぜひですね、県民の皆様には、いつも申し上げておりますけれども、備蓄、あるいはそれぞれの身を守る、安全等への対策等ですね、しっかり行っていただきたいなというふうに思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。




幹事社質問(トランプ氏の米大統領就任に対する所感)

(幹事社)

他は大丈夫でしょうか。じゃあ、ないようですので、幹事質問に移らせていただきます。今回の質問者は産経新聞でございます。

来週20日ですかね、1週間後ぐらいですが、米国でトランプ大統領が就任するということでございますが、トランプ氏の就任は、世界の政治経済に多大な影響が出るということが予想されております。

関税の引き上げ等も公言しているということですので、県内経済への影響もあろうかと思いますが、この辺も含めまして御所感をお願いいたします。

 

(知事)

これ今、連日のようにですね、報道がされておりますけども、報道等を見ればですね、トランプさんがやっぱりアメリカファーストで保護主義的なですね、方針で臨むんだろうということは、想像できるところでございます。具体的にまだ関税、どうする、どのくらいどういう形で上げるかとかですね、具体的なことはこれからでございますので、しっかり状況を見ていかなければいけないというふうに思います。

保護主義的な立場を取られると、この県内もですね、やっぱり輸送用機器産業等がですね、盛んな地域でございますので、少なからず影響も出ると思いますので、引き続きですね、しっかり状況の推移を見守りながらですね、臨機応変に柔軟に対応していきたいというふうに思っております。

あともう1つ、これは私見というか、私の考えでございますけども、トランプさんって割と個人的な信義を重んじる人じゃないかなというふうに思いますので、しっかり日本のトップにはですね、そうした信頼関係を築いていただきたいなというふうに期待をするところであります。

8年前、思い返してみますと、菅、当時の官房長官からお伺いしましたけれども、当時、御存知のように欧米はですね、完全にクリントン寄りであって、クリントンが大統領になるという予測のもとに動いてた中で、菅さんが直感的にトランプが勝つんじゃないかと。勝ってからじゃ遅いんでということで、選挙期間中にトランプ陣営に打電をしてですね、ミスター安倍がトランプさんが当選したらぜひいい関係を築きたいと、すぐお会いしたいということで、打電したらですね、非常にトランプさんそれに対して感激をして、御存知のようにすぐにトランプタワーに安倍さんを招かれてですね、そこからトランプさんと安倍さんの個人的な関係がスタートしたわけですけども、安倍さんもそういうところは非常に外交的に長けてたんで、良い緊密な関係を築いてですね、先日そういうこともあって昭恵夫人がですね、招かれたということもあるんで、割と私はですね、個人的な信義を重んじる人じゃないかなあと。周囲のいろんなお話聞いてもですね、思いますので、ぜひそういう個人的な関係を作るっていうことが大事じゃないかなと。

外交ってね、事務方が用意した原稿を読んでですね、形式に終わるのが外交ではなくて、そういう裏のというかですね、そういう個人的な関係を構築する、そういうことが非常に重要な、私は事柄だと思いますんで、ぜひ日本にもですね、そういう努力をしていただきたいなというふうに思う次第でございます。

 

(幹事社)

はい。実際にどういう施策が出てくるかってのはわからないわけですけど、関税が引き上がるってことになりますと自動車産業もそうですし、お茶であるとかですね、意外なところにも影響が出てくるという可能性があるわけですが、万が一こう出てきた場合には、先ほどのお話の中にあった柔軟な対応と、これ例えば、支援するための何か施策を具体的に作っていくということも、そういう用意もあると。

 

(知事)

いや、それはもうそういう状況になってみないと、なかなかわからないところでありますけども、一義的にやっぱりこれ、政府がですね、しっかり対応していただかなければいけませんので、その状況を見ながらですね、我々としては、それに準じて対応していくことになろうかというふうに思います。

 

(幹事社)

ただいまの質問に対する知事の回答について、御質問のある社はお願いいたします。特に大丈夫そうでしょうか。

 

(記者)

静岡新聞です。すみません、よろしくお願いいたします。一点だけ、今の私見として述べられた部分っていうのは石破さんに対して、そういうふうに取り組んで欲しいっていう御要望というか。

 

(知事)

そうですね。トップはトップ同士ですので、安倍総理はそういうところが非常に、私は、長けてたと思うんですね。

例えば、インドの外交についてですね、最も、モディ首相に近くて影響があったのは、先日御逝去されたスズキの相談役でしたので、安倍さんがインドへ訪問するときは必ず、スズキの相談役に同行してもらってたんですね。そういうところは、非常に私は、安倍さんってのは外交的なセンスがあったと思いますので、やっぱり僕は、総理の役割の1つとして、そうした外交ってのは非常に大きな部分を占めていると思いますので、石破総理にもですね、ぜひそういう点で頑張っていただきたいなというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございました。




一般質問(リニア中央新幹線関連)

(幹事社)

他ございますか。大丈夫でしょうか。

そうしましたら、その他の質問のある社はお願いいたします。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。よろしくお願いします。リニア問題についてお尋ねします。

知事前回の定例会見で、JR東海と県が対話を必要とする残る24項目について、年内に対話を終了するのは物理的に難しいとの考えを示されていたかと思います。

先日ですね、それを受けて島田市の染谷市長が、静岡工区の着手について、「今後の見通しがつかないということが一番の課題だと思う。スケジュール感を示してほしい」というようなコメントを出しました。それについての受けとめ、御所感をお願いします。

 

(知事)

これはやっぱり、お相手があることでございますので、スケジュール感を示してほしいということでありますけども、進んでないということではありませんので、ただ、24の項目に対してしっかりJRさんからですね、回答いただいて、それをしっかり専門部会の方で了承するという手続きを踏んでいかなければいけませんので、その回答がどの時点でどういう形で出てくるかということがまだ読めておりませんので、そこはJR東海さんとしっかり協議しながら、スピード感を持ってですね、御対応いただくということで、お互いに努力しながらこの時間をですね、できるだけ少なくするというかですね、スピード感を持ってやっていくということですけども、それがいつになるのかっていうのは、今の時点では、なかなかそれは読みにくいし、申し上げにくいということでございますので、決して全く、何て言いますかね、スケジュール感を持たずにやってるということではございませんので、そこは御了解いただきたいと思います。

 

(記者)

加えてですね、染谷市長は問題解決に向けて、スピード感を上げる具体的な方法として専門部会の開催頻度を上げるっていうのと、あとヤードの工事を先にやるというようなことを挙げました。いずれも可能なことだというふうにお考えでしょうか。知事の今のお考えを。

 

(知事)

専門部会の開催については、これもうとにかくできるだけ早くやるってことは、もうこれはJR東海さんとは一致した見解でございますので、ただ、しっかり検討すべき材料が出てこないと、専門部会は開けませんので、そういう点でですね、JRさんからの回答を待ってですね、出ればすぐ開催をするという手続きになっておりますので、なるべく早くこれは開催をしたいと思っております。

それからヤードにつきましては、トンネル工事に関わらない支障のない部分についてはですね、これは認めていくということは、私どもは申し上げてきたとおりでございますけれども、今の時点でそれは、ほぼほぼ、JR東海さんに認めて、今、工事も進んでいるところでございます。ですから、今できる時点では、全て満たしているということでございますので、今の時点で更に追加できるかっていうと、そこは難しいということでございます。

 

(記者)

すいません、確認なんですけれども、ヤードの整備に関しては川勝前知事がストップをかけていたような状況ではありますが、鈴木知事は工事、ヤードの整備は進めても良いという考え。

 

(知事)

ですから、直接トンネル工事に関わるような部分についてはですね、これはまだトンネル工事自体の可否について、検討を加えている段階でございますので、そこは避けていただきたいということでありますけども、宿舎でありますとか、直接トンネル工事に関わらない部分についてはもう今粛々とですね、準備が進められておりますので、そこの部分についてはもうしっかりJR東海さんの方にですね、その許可を出しているということであります。

残る、例えば坑口の整備をするとか、もう直接トンネル工事に関わるようなところについてはですね、これは議論が終了するまでは、なかなか認められないということでございますので、もう今、認められることに関してはですね、しっかりもう認めているという状況にございます。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(幹事社)

他は、ありませんか。大丈夫ですか。大丈夫ですね。

そうしましたら、以上で。

 

(知事)

はい。

 

(幹事社)

ありがとうございました。

 

(知事)

どうもありがとうございました。